NEWS&TOPICS
- 2016.03.04
- 飼育環境-2
ここで実際のケースで考えて見ますと
・ 鯉を移動した時(野池→泉水池、鯉を新たに購入した時など)
・ 大幅な水換えをした時。
・ ろ過材を全て新品にした時。
・ ろ過が不十分でアンモニア、亜硝酸塩濃度が上昇した時
・ 薬品を投与した時など。
・ 過密飼育により鯉同士がすれる。
その他もあると思いますが、こういったケースの際に粘膜がはがれて色々な病気を
誘発しやすくなります。
そして鯉にとって「最大の脅威」となるものが「水質」です。
水質の急激な変化もありますが今回は「水質悪化」について述べてみます。
一般的に水質悪化とはアンモニア、亜硝酸塩が溜まりすぎた状態をいいますが、
この眼に見えないのが曲者でエサ喰いが悪くなったり病気が出て初めて気が付く
場合が多い傾向にあります。
我々人間の五感でチェックできるのは次の点からある程度分ります。
・ 水面に浮かぶ白い泡(多くの場合たんぱく質がメイン)
・ 水の透明度が落ちて白く濁る(バクテリアが充分に機能していないか少なすぎる。
新設の池、ろ過材が新しい時、間違ったろ過材の掃除の後、薬品を投与した後
など)
・ エサ喰いが悪い(アンモニア、亜硝酸塩による毒で食べるどこ炉ではない状態)
・ ろ過材が目詰まりしてろ過槽内の水の流れが悪い(バクテリアが酸欠となり多く
が死亡した為)
その他もあると思いますが、常日頃から注意深く観察していればある程度防ぐ事は
可能です。
ある程度と説明したのは水が無色透明でもアンモニア、亜硝酸塩が出ている場合が
あるからです。
しかし一番安全確実な方法は「測定器を使用して計測する事」です。
鯉専門店、熱帯魚専門店、ホームセンターなどで安価に販売されています。
計測すればある程度事前に予防する事も出来ます。
特に何かした後というのは特に要注意しなければなりません。
アンモニア、亜硝酸塩は、人間誰しも直接に見る事が出来ないものですからせめて
日々の観察はとても重要ですが、必ず「計測」してあげましょう!
ここでもう少し人間である我々が理解しやすい状況で説明しますとゴミ箱も無い
締め切った六畳の部屋で4人が生活してると仮定します。
そこで食事もトイレも垂れ流しで当然台所も無いので食べ残した野菜や肉などは
畳の上に捨てるしかありません。
ただし24時間稼動している強力な大型掃除機があるのでそれらを吸う事は可能です。
掃除した後は、見た目にはきれいになりましたが、しばらくすると「臭い」が
してくるのです。
そうですゴミがたくさん詰まった大型掃除機からです。
この臭いが、アンモニア、亜硝酸塩なのです。