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2016.02.25
飼育環境-1

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閉鎖された環境下で鯉を飼育するためにはそれなりの観察、愛情、注意を必要と
します。
我々人間社会でも特に家族間においては「子供の顔色が悪い」「いつもより元気が
無い」「食事を残す」など病気の兆候を早めにもしくは事前に知る事が出来ます。
鯉においても同じことが言えます。
しかし空気中で生活する人間にとって水中で生活する鯉の環境は、なかなか理解
しがたいイメージ出来ないものですが、鯉の生命の鍵を握っているのは飼育者で
ある「あなた」です。

健康にスイスイ泳ぐ鯉を観察してストレス解消するためにも飼育環境について少し
勉強しましょう。
勉強と言えばストレスと感じますが、いざ始めてみればなかなか楽しいものです。
いつも病気ばかりではかえってストレスが溜まりますから一念発起して
頑張りましょう。

先ほど述べましたように人間が病気になるのは何か原因があります。
鯉も同じで事前にチェックできるはずです。

鯉の病気になる原因は、主に「水温」「水質」です。
その他「振動」「音」「狭い生育環境」などがあります。
病原菌がいるから薬品を定期的に入れる方がおられますが、病原菌のいない水は
「水道水」「ミネラルウォーター」くらいでその他のため池、湖、きれいな
サンゴ礁の海、そして我々の池にも病原菌は住んでいます。
決して無菌状態ではありません。
我々が生活している空気中にも雑菌がうようよ浮遊しています。
鯉も人間も健康で元気が良ければ病気にはなりません。

ただし人間も鯉も季節の変わり目の気温、水温の変化で風邪を引きやすくなります。
魚類は一般的に水温の急激的な変化には弱く人間の5倍位(1℃なら5℃)の
ストレスを感じます。
その為に鯉を移動する際には袋のまま30分近く浮かべて水温を合わせるのです。

鯉の体は一般的に傷つきやすく特にヒレなどは少しのスレでもすぐに傷つき
破れてしまいます。
鯉の表皮は、粘膜腺などの働きによってスレから守られ、寄生虫が付着しにくい
仕組みになっていますが、鯉の表皮が一度損傷を受けると致命的なトラブルに
なります。
つまりこのスレ傷により寄生虫、細菌、ウィルスに侵されやすくなり二次感染へと
結びついていくからです。

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