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2017.06.20
青潮について

2017-2 (3)

昨日のテレビニュースで見た「青潮」に関してコメントします。
「赤潮」は良く聞く言葉で私の地元瀬戸内海で水温が上昇した時に発生する現象です。
字のごとく植物プランクトンが異常発生して海水がくすんだ赤色になります。
原因は工場や家庭排水に含まれる窒素やリンなどでこれを餌とする植物プランクトンが異常発生したことから
引き起こされます。
結果的に魚類が酸欠となり死んでいきます。

一方「青潮」は、主に東京湾などの汚れて内湾で多く発生します。
赤潮と同じようにプランクトンが異常発生しその死がいが海底に沈みバクテリアが分解するのですが
余りにも多く死がいがあるので追いつかず死がいは有機物ですので腐敗していわゆるヘドロになります。
そのヘドロから硫化水素が発生します。

そして風により水面の水がかき分けられると海底の硫化水素を含んだ海水が海上水面に上昇してきます。
元々硫化水素は毒性もありますし海底でバクテリアが酸素を消費したために貧酸素の海水が海上水面に
流れ込んで魚介類が全て死んでしまいます。

「赤潮も青潮」も錦鯉の泉水池、稚魚池、野池でも見られる現象です。
この中で特に稚魚池がこの現象に一番なり易い環境と思います。
また風によって赤潮や青潮が発生しますが、元々汚染された水が主な原因です。

特に稚魚池や野池においては自然の風は水を動かす最大の効果を発揮します。
水底に生息しているバクテリアに対して水面上の植物プランクトンが発生してくれる酸素を
送り込んでくれるからです。

バクテリアが死ねば確実に錦鯉は病気になる確率が上がります。
錦鯉にとってバクテリアは「生命維持装置」と言っても過言ではありません。
皆さん! ろ過槽には必ずエアーレーションをして下さい!
錦鯉の為であり一番重要な「バクテリア」のために!

English Summary
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