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2024.07.05
錦鯉ブランドについて-1

 

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錦鯉のブランドとは?
ある錦鯉生産者が海外のお客様から認められ「ブランド」として高評価を受ける過程を簡単に説明していきます。
2013年にある錦鯉生産業者の方を訪問した時からこの話は始まります。
文章の内容はあくまでも私の記憶を思い起こして書いたものですから一日で説明した事ではなく10年間の間に
電話、メール等でやり取りしたものです。
生産者の知識のレベルアップ、向上心などが垣間見れる内容となっております。
一般愛好家の方にも大いに参考になると思います。

錦鯉を扱っていない私が説明していくのは多少気が引けますが
私なりの見解で説明していきます。
私は錦鯉飼育の経験はないですが、池の水を見れば何となく感じ取ることが出来ます。
何となくと言ったのは実際に水質検査をしなければ本当の姿は見えません。
多分熱帯魚・海水魚・サンゴ・水草・金魚などを販売していた経験が生きているのかもしれません。

2013年に初めてこの錦鯉生産者のハウスでろ過槽内を見る前に目から入る情報だけで感じたのは
1.エサの残りがろ過槽に溜まりそれが溶けだしているために茶色の水である事(茶色の藻類も含みます)。
2.エサの栄養分をエサとする雑菌(従属栄養細菌など)が大繁殖して水の透明度が悪い事。
3.肌がガサガサなのでpHが落ちて粘膜を溶かしている?
4.ろ過槽にカキガラを入れたために硬度が上昇して粘膜が溶けて
肌がガサガサなのかもしれない事(pH低下防止のためにカキガラ使用)
5.生物ろ過が働いていないのでpHが下がり酸によりたんぱく質で構成されている粘膜が溶けたため。
6.水面に白い泡がかなりあったので有機物の中の「たんぱく質」が分解されていない事。

こんな感じを受けながらろ過槽内を拝見するとやはり想像通りにヘドロがたっぷりとありました。
ろ過槽内に多くの生産者池で見るカキガラも使用されていましたがかなり溶けていました。
カキガラのpHアップ効果が無くなり水質検査をするとやはりpH6.0でアンモニアは安全値でしたけど亜硝酸塩がかなりやばいレベルの数値でした。
もし水替えなどでpHがアルカリ性側に上がると強毒なアンモニアに変わります。
(pH7以下だと無害なアンモニウムですがpH7以上になると強毒なアンモニアに変わります)

 

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