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- 2017.03.03
- 藻類について-1
一般ユーザーからの質問をご紹介します。
【質問内容】
かなり以前より錦鯉を飼育していますが、水温が上昇するにつれて池の水がグリーン色になってきます。
殺菌灯などを使用していますがほとんど効果が無くて困っています。
良い対策方法を教えて下さい。
以上のような内容でした。
Bacto Powerとバイオスポンジを使用する事によりかなり防ぐことが出来ます。
その点について順次説明していきます。
その質問に対して下記のようなお答えをいたしました。
【回答】
グリーン色の正体は何なんでしょうか?
その正体は「藻類」です。
まず考えて欲しい事はある生き物(動植物)が急に繁殖したりするには原因があります。
何故急に繁殖したのか?
それはこの生き物にとって最適な環境になったからです。
身近なところで言えば「ハエ」を例にあげれば基本的に栄養源がある場所ならどこでも卵を産みます。
ただし栄養源があっても完全に乾燥している場合は繁殖出来ないので
台所付近は出来るだけ乾燥した物だけを置くような心がけをすれば繁殖を防ぐことは出来ます。
即ち栄養源があり水分があればハエにとって最適な環境と言えます。
もうひとつ例をあげますと「アリ」
アリには大きく分けて2種類います。
1.ミミズや虫の死骸を運んでいるアリ(雑食性)。
2.溶けた砂糖や植物に寄生しているアブラムシが分泌する蜜などを好むアリ(吸蜜性)がいます。
このような環境がアリにとり最適な環境と言えます。
そこで今回の質問である「藻類」についてご説明いたします。
藻類の多くはプランクトン生活をするものが多いようです。
良く私が説明している植物プランクトンと藻類は同じものとして考えてください。
専門的に言えば色んな説明を加えなければならないのですが私はこの分野の専門家でないので省略いたします。
植物プランクトンとは「プランクトン生活をしているものの内葉緑体を持つもの」として考えれば分かり易いと思います。
葉緑体で分かるように「光合成」をしている生き物なのです。
光合成とは「植物が光によって水を分解して酸素を発生し二酸化炭素を有機物に固定する反応」と言われています。
ここで多くの方は「植物プランクトンは光合成をして生きているんだ」と思われると思います。
確かにこの考え方は正解であります。
しかしもう一つ栄養源にしているものがあります。
それが「栄養塩」なのです。