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- 2020.09.25
- 理想的な60cm水草水槽-1
パソコンを整理していたら熱帯魚専門店時代の資料が出てきました。
来店されるお客様に手渡していた資料の一部を紹介します。
タイトルは「理想的な60cm水草水槽」
水槽の置き場所や照明点灯時間、KH,GH,pH,Fe,導電率、水草の肥料
(根と葉っぱ)などを掲載していました。
その中で錦鯉飼育に関連する項目「魚の種類と数」について説明していきます。
あくまでも水の浄化機能を持つ水草をたっぷり植えた環境での話です。
水量10リットルに対して2cm位の小型魚5匹
(例:60cm水槽の場合ネオンテトラ30匹程度と別にヤマトヌマエビ・
オトシンクルス各5~10匹ずつ・コケの状態によって変わります)
60cm水槽=50リットルで考えれば2cmサイズを30匹飼育が最適と言えます。
つまり全部の魚を1匹と考えたら60cmになります。
錦鯉に置き換えると20cmサイズ3匹と言えます。
但し幅も体高も数倍錦鯉が大きいので1/3として考えれば20cm1匹/50リットル
となります。
50リットルで20cm1匹になるので仮に1トンの池で考えれば20匹になります。
リン酸塩、硝酸塩を肥料として吸収してくれる水草がある事を考えるとまだ
少ない方が良いのかもしれません。
そして生産者の現場では、業者によりますがある業者の一例によると
立て鯉・・・200~300匹/トン
中羽・・・・・800~1200匹/トン
上記数量は諸条件により多少上下しますが、ビジネス的には致し方ない数字
だと思います。
私の理想論で考えた20匹/トンではありますが、錦鯉のためを思うならこの
数字に間違いはありません。
しかしながらビジネス的には到底無理な数字であることは十分理解しています。
その為には水の状態をきれいに維持するためにも生物ろ過に注視しなければ
なりません。
ある人は「空気中に浮遊しているバクテリアがろ過槽に住み着くのでバクテリア製品
を使用しなくて大丈夫だ」と言われたことを品評会会場で話されたことがあります。
その時に「自然界の河川では1cm2辺り16~40のバクテリアしか生息していません。
しかしよく管理された良質な生物ろ過を施した泉水池においては1cm2辺り
16,000,000~40,000,000の
バクテリアが生息していないと環境は汚染されていきます。」と説明をしました。