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- 2018.08.03
- 消化酵素について-1
消化酵素-1
中学生の時だと思うのですが、「唾液にはアミラーゼ、胃にはペプシンという消化酵素がある。」と習いましたよね?
目に見えない物だけに理解する事は非常に難しいのですけど
食べ物が口から腸に至る過程において様々な消化酵素によりドンドン小さく分解されていきます。
そして最後に腸にある小さい穴から細かく分解された栄養素(ミネラル・タンパク質・脂肪・炭水化物およびビタミンなど)が体内へと吸収されていきます。
即ちどれだけたくさん食物を食べても栄養素が腸から吸収される位小さく分解されていないと意味が無いのです。
電話やメールでの問い合わせの中で「錦鯉にいくら多量の餌を与えても効率が悪い」とのお話を聞くことがあります。
ある方の場合はバクテリアによる生物ろ過が効いていないために体調が悪くなり餌を食べることが出来ず沈殿槽に餌が溜まっていたケースでした。
アンモニア、亜硝酸塩が0近くすることは最低限と言うか基本ですね!
さてここからが本題です。
どんなに量をたくさん餌を与えても摂取カロリーを増やしても体内酵素が不足すると栄養吸収力が低下し体重増加にはつながらないわけです。
即ち錦鯉を大きく成長させようとしても栄養吸収力、即ち「消化酵素」が少ないと体内への栄養吸収力は格段と落ちていきます。
腸が吸収しやすいサイズまで細かく分解してあげれなければ体に吸収出来ません。
消化酵素は体内で生産出来ますが、体内の酵素が全て消化酵素にまわると代謝酵素が不足して様々な弊害が出てきます。
(全ての酵素が消化酵素に回ることは少し大げさに表現しただけでもし本当にすべて回れば呼吸も出来なくなり死んでしまいます。)