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2020.07.10
浸透圧調整について-2

2017-1 (8)

話は戻りますけど錦鯉の体液の塩分濃度は、約0.9%です。
一方淡水の塩分濃度は0%です。
地下水によっては塩分が少し含まれている場所もありますが、今回は0%として説明していきます。
0.9%と0%の水が混じり合おうとすることです。
混じり合おうという表現が少し違うかもしれませんが、要は池の水が錦鯉の体内に入ろうとするのを
エラの塩類細胞が防いでくれているのです。

もしエラが浸透圧調整が出来なくなると水がドンドン体に入り込み錦鯉は、ブクブクと膨れて死んでしまいます。
この恐怖を抱えながらエラは必死に浸透圧調整を行っているのです。
そうです池の水と戦っているのです。

これにもし「「アンモニアや亜硝酸」の脅威が加われば難なく死んでしまいます。
錦鯉はこの浸透圧調整に体全体の消費エネルギー30%を消費しています。
ですから皆さんは調子の悪い時に約0.5%の並塩などを入れて治療しますよね?
人間で言えば病室で酸素吸入器を付けてもらっていることに良く似ています。

ついでに先ほど説明しました「アンモニア排出」の際に水に溶け込んでいるイオン化した
ミネラルを錦鯉は栄養として取り込んでいます。
ミネラルプラスはこの点でも非常に効果的であり各細胞も活性化されています。

水の中の環境が如何に大変であり過酷なのか?
その水が急激に変化したら錦鯉に対するダメージは相当なものです。
また体液のバランスを取ってくれるのもエラの重要な働きです。

長年の私の頭の中での理論が2020年実現しました。
浸透圧調整の軽減、体液バランスの調整、補充ミネラルの種類と量、酵素配合などを使用された ある生産者の錦鯉が日本一となりました。
また国魚賞をはじめ数多くの上位入賞を獲得されました。

当然のようにろ過材には「バイオスポンジ」を使用し定期的に「Bacto Power」を使用されています。
浸透圧調整を利用したおそらく「世界初の飼育システム」であると思います。

生き物にとってそして錦鯉にとって如何に環境が大事であるかが立証されたと思います。
皆さんもまずは水質検査を始めてみてはどうですか?

 

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