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2022.01.14
浄化槽とろ過について-1

Bacto Power (1)

良くろ過槽におけるバクテリアを説明する際に「合併処理浄化槽」を例に説明
していました。

合併処理浄化槽とは、汚れた生活排水を約90%綺麗にしてくれる優れものです。

し尿・トイレ排水(水洗トイレ)と生活雑排水(台所、お風呂、洗面所、洗濯排水
など)を合わせたもの全てを浄化できる浄化槽が、合併処理浄化槽と言います。

し尿以外の生活雑排水を浄化せずにそのまま河川に流してしまい、自然環境に
悪影響を及ぼす単独処理浄化槽よりも、合併処理浄化槽は地球環境にやさしいだけ
ではなく、自然を循環し最終的には、私達の所へ戻ってきます。

以前品評会にブースを出展した時来られたお客様に説明した内容を紹介します。
お客様「このバクテリアでどうして水が綺麗になるんですか?」
山村「そうですね!逆にどうして水が濁ったり、白い泡が水面に浮いたり、
水がドロ~ンとしたり
臭くなるんのか分かりますか?」と逆に質問しました。
お客様「そりゃあ、錦鯉がウンチをしたり食べ残しのエサが出るからじゃないの」
山村「そのためにろ過槽があるんじゃないですか?」
お客様「確かに?」と何か考えられてるようでした。
実はこの考える作業が錦鯉飼育向上を上げるのです。

お客様はしばらく考えてから「でも錦鯉のろ過槽にウンチとか食べ残しが溜まるから
水が綺麗になるはずなんだけど?」と

ここで言葉を止めてまた不思議そうに考えられていました。
私は一つの例を挙げて話してみました。
それは「浄化槽」についてです。
幸いにもこのお客様は建設関係のお仕事をされておられたので説明もスムースに
いきました。

都会に住まれている方には「浄化槽」と言ってもピンとこないかもしれません。
下水道が完備されていない地域には庭下に大きな「浄化タンク」を埋めます。
これを浄化槽と言います。
都会においては下水道設備がされているから理解しにくい話ですよね!
トイレが水洗になっている場合使用後に流される汚水は
①下水道に流す。
②コミュニティ・プラントに流す。
③浄化槽に流す。
この3つの方法があります。
海外ではどうなっているのか分かりませんが、日本においては
上記の3つの方法です。

上記の3つの方法で水は浄化されて河川などに放流されています。
即ち汚れた水をきれいにして自然に放流するとういう事です。
この中で「浄化槽」は、バクテリアの働きなどを利用して汚水を浄化しきれいな水
にして放流するための施設です。
各家庭の敷地内に設けられていて最も身近な汚水処理施設です。

以前は水洗トイレの水だけを浄化していましたがその後「合併処理浄化槽」方式に
法律が変更されました。
「合併浄化」とは?
水洗トイレからの汚水、台所排水、浴室排水、洗濯排水などをきれいに浄化して
自然に放流させることです。

ちなみに浄化槽には「ウンチ水」をバクテリアに浄化させるためにブロワーを
24時間稼働しています。
バクテリアは生きていくために酸素が必要なのです。
ブロワーが壊れたり弁が破れたりするとバクテリアが死んでしまい浄化出来なく
なります。
すると非常に臭いメタンガスが発生してきます。
ですから錦鯉のろ過槽にエアーレーションは必要なのです。
特にバイオスポンジの槽には忘れずにエアーレーションして下さい。

English Summary
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