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2016.02.05
水質について-3

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5.亜硝酸塩(NO2)
説明が後先になりましたが池の中で行われている窒素化合物の変化について簡単に書いておきます。
有機物(食べ残しのエサ、フン等)→アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩
以上のような事が主にろ過槽内で行われています。
それも淡々とスピーディに行われていますが、あくまでも適切な設備の元で
行われています。
不適切なろ過材でしたらこのようにはならずにアンモニア濃度、亜硝酸塩濃
度が上昇してきます。

また当社の宣伝になるようですいませんが、もう少し分りやすく補足して置きます。
大量の電子部品が乗ったベルトコンベアーの前で2~3人で処理しようとしても到底無理です。
でも人数を50人に増員したら難なく全て完璧に処理できます。
これを池に例えると大量の有機物(食べ残しのエサ、フン等)がろ過槽に流れ込んできますが大量のバクテリアのおかげで見る見るうちにアンモニアから亜硝酸塩そして硝酸塩へと滞ることなく完璧に処理出来ます。

滞るから途中でアンモニア、亜硝酸塩などが出てくるのです。
通常理想なろ過システムであれば瞬時にアンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩へと変換されます。
それではどうすれば大量のバクテリアを住まわす事が出来るのか?
バイオフィルム理論に基づいて製造された「バイオスポンジ」だからです。
水の流れをある程度緩やかにするために考えられたサイコロ構造で流れてきた水がランダムにろ過材の中を通ります。

またスポンジそのものの目も敢えて目詰まりしにくいサイズに考えられています。
フィルターマット、ブラシの材質は、非常にバクテリアにとって住むつきにくいものなのです。
実際にフィルターマット、ブラシだけのろ過槽では、大量のヘドロが溜まりますが
「バイオスポンジ」と「Bacto Power」を導入したろ過槽においてはほとんどヘドロは溜まらずにサラサラとした土だけとなりました。
ヘドロには未だ分解されていない有機物(食べ残しのエサ、フン等)が含まれているからです。
ヘドロとは=サラサラとした土+有機物なのです。
少し宣伝が長くなりましたので本題に戻ります。

亜硝酸塩の影響による症状
・ 中毒症状が見られる
・ 呼吸困難
・ 眼の白濁
・ フラフラ泳ぐ
・ 池の底に横たわる

6.硝酸塩(NO3)
硝酸塩がたまれば溜まるほどpHが酸性へと低下していきます。
有機物の最終物質で多量に溜まらなければ鯉には影響はありません。
定期的な水換えにより処理してください。
100mg/lを目安にしていただければ良いかと思います。
ただしこの数値は専門家でもありませんので正しい情報と言えるかどうか疑問です。
ちなみに熱帯魚ですと50mg/lが危険値になります。

その他
リン酸塩濃度(PO4),化学的酸素消費量(COD),生物学的酸素消費量(BOD)、
溶存酸素濃度(DO)等があります。

最後に鯉の調子が悪いとか、水の透明度が落ちたとか、エサ喰いが悪くなったなど飼育する上で様々な問題が出てきますが、とにかく原因を分析してください。
分析をせずに闇雲に薬品を投与する事は絶対に避けてください!
薬品を投与することにより事態は更に悪い方向に進むことが良くあります。

これからもShinsuke Co.,LTD.は、鯉の最適環境について取り組んで行きますので今後ともよろしくお願いいたします。

English Summary
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