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- 2021.04.30
- 水について-8
今回は「水」についてのお話をしていきます。
「ブループラネット」と言われている地球。
水の惑星と言われている地球。
いつまでも美しい地球であればと思います。
宇宙から地球を見たときに青く見れるのは多くは海水です。
確かに地球上にある「水」の約97%以上が海水です。
残りが河川や湖、氷河、地下水などです。
以前読んだ書籍には地球上の水の量は絶えず一定であると書かれていました。
考えれば不思議な事です。
地球上の生命は約38億年前に深海で誕生したと言われています。
更に言えば「黄鉄鉱表面説」最古の生命は原始海洋の深海で誕生したと
考えるのが主流となっています。
私も専門店時代にろ過槽に鉄くずを入れてバクテリアの活性化を実験して
効果があったことを思い出しました。
ではなぜ生命が深海で誕生したのでしょう?
最古の地球の大気には酸素が無くてオゾン層も形成されていなかった為に
宇宙線や紫外線が地球上に降り注いでいました。
宇宙線や紫外線は、海底まで届かなかったことからメタンや水素などの
還元ガスが発生している
熱水噴出孔にバクテリアのような「原核生物」が誕生したと推測されている。
多分熱水噴出孔の周りは水温3,000℃以上だったと思われます。
現在でも熱水噴出孔の周りにはこれらバクテリアの存在が確認出来ています。
ついでに余談になりますが地球上の大気に酸素が全くない時代には太古の
地球生物にとって「酸素は猛毒」だったのです。
誕生したばかりの頃の地球の大気は、二酸化炭素が全成分の96パーセントを
占め、現在の20倍ほどありました。
ところが約35億から27億年前、海中に現れたシアノバクテリアが光合成を
始めると、地球全体の海水を覆い尽くすほど繁栄しその副産物として
膨大な量の酸素を放出した。
海水に放出された酸素は、海水に大量に含まれる鉄イオンと反応して
酸化鉄をつくり出し鉄錆は海底に沈殿して堆積し現在の鉄鉱石となりました。
海水中に鉄イオンがなくなると、海中で飽和状態となった酸素は大気中に
放出されました。
これが現在の大気中の酸素になります。
水についてのテーマから少し離れた内容と今回なりましたが、地球誕生と水は
深く関係があります。