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- 2020.07.17
- 有機物と無機物について-1
生物ろ過の重要性を私はお客様などに説明する時に再々苦労しています。
ほとんどの方の一般常識内に「バクテリア」に関する情報が取り込まれていないからです。
この事は至極当然の事です。
一部の水質浄化関連に従事されている方ぐらいがバクテリアについてご存じかと思います。
長年携わった熱帯魚業界ですらバクテリアの文字は知っているけどその中身に
詳しい人は少なかった気がします。
私は色んな例えでバクテリアの事を普段より説明しています。
例えば生物ろ過の無いろ過槽は、人間の生活で例えれば我々の食べ残しの食べ物を
掃除機で吸って部屋に放置しているのと同じ。
相当な腐敗臭が部屋に充満します。
掃除機の中は、ろ過槽に溜まるヘドロと同じ状態です。
今日は趣向を変えて一例を紹介していきます。
「有機物と無機物」
有機物を必ず無機物に分解させる。
自然界では必ず「有機物がバクテリアの力によって無機物に分解」されていきます。
動物であれ植物であれ最後は土になります。
土=無機物
例えるならば冷蔵庫にある氷を常温の場所に出すと溶けて水になります。
氷が有機物であり水が無機物と考えてください。
少し詳しく説明すれば下記のようになります。
物質には、加熱したとき燃えたり炭になったりする物質と燃えない物質があります。
有機物… 燃えると二酸化炭素を発生する物質・加熱すると黒くこげて炭になる物質
【例】砂糖・ろう・プラスチック・エタノール・木・紙・プロパンなど
無機物… 有機物でない物質
【例】ガラス・鉄・アルミニウム・水・食塩・二酸化炭素・水素・酸素など
一般に，炭素Cを含む化合物を有機物といいますが，一酸化炭素，二酸化炭素や
炭酸カルシウムなどの簡単な炭素化合物は無機物に分類されます。
炭素C以外に有機物を構成する元素として主なものには，水素Hや酸素Oや窒素Nなどがあります。
泉水池には有機物があります。
それは錦鯉、錦鯉の排泄物、エサの食べ残し、プランクトンやプランクトンの死骸、
バクテリアやバクテリアの死骸、錦鯉の粘膜など。
この例でお分かりなように生きているものも死んだ物も全て有機物です。
これら死んだ有機物を放置すると腐敗して「ヘドロ」になります。
ヘドロはまだ有機物です。
このヘドロが急激にpHを下げ病原菌の温床になるのです。
