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2015.11.20
成長阻害-3

2019-12-4 (2)

3.硝酸塩の蓄積
池の水換えの量、周期を聞かれることがありますが一概に言えないことであると思います。
それというのも飼育されている池のサイズ、ろ過槽サイズ、ロカザイの種類、エサの種類、えさの量、水温等々全ての池で条件が違ってきています。

理想的には家の掃除と同じで毎日少しずつするのがもっとも理にかなっていると思います。
水槽飼育では、水位センサーと電磁弁を利用してタイマー制御で自動的に水換えされている方も居られましたが池飼育においてはなかなかそこまでされる方は少ないと思います。
現実的には、水に溜まっている硝酸塩(窒素分)の値を調べるのが一番効率的で簡単であります。
また水換えによりもう一つの水質悪化の原因であるリン酸濃度も下げる事も可能となります。
リン酸についてはいずれまた説明いたします。

下記にあるように硝酸塩は、アンモニア、亜硝酸塩に比べると少量であれば鯉に与える影響も少なく害もありませんが、多量に溜まってくると病気の発生につながり危険物質の一つでもあります。
12.5mg/リットル以下 ⇒大変きれいな水
12.5~25mg/リットル ⇒きれいな水
25~50mg/リットル   ⇒一部の水換えが必要(まだ許容できる)
50~100mg/リットル  ⇒水換えが必要(有害物質の影響出てくる)
100mg/リットル以上  ⇒全部の水換えが必要(危険度高い)

硝酸塩が池の水に蓄積してくると皆さんよくご存知のpHが低下してきて酸性の水になっていきますし苔も異常に繁殖してきます。
もしpHが6を切ると(例えばpH5.5)バクテリアの活動が大幅に落ちてきてアンモニア(pHが7.0以下であれば無害だが大幅な水換えなどでpHが上昇すると有害)亜硝酸塩濃度も上がり非常に危険な水質となり病気も発生してきます。
もしこのような水質で薬品投与すると鯉が全滅となる危険性も多いにあります。
通常の飼い方でpHが上昇する事はありません(炭酸塩硬度が高いときは例外)

Bacto Powerに含まれている通性嫌気性バクテリアは酸素のある状態で硝酸塩を亜硝酸塩に戻しその後窒素ガスに変えて空気中に放出します。
また偏性嫌気性バクテリアは、空気の無い状態で同じような働きをします。
この2種類のバクテリの働きで池の水に溜まってくる硝酸塩の量を抑える(ある意味減らす)効果があります。

嫌気性バクテリアが窒素ガスに変えるスピードは、好気性バクテリアの働きの実に20倍のスピードで処理されています。
Bacto Powerは、好気性、嫌気性バクテリア共にバランスよく配合された画期的な製品です。
窒素分(硝酸塩)、リン酸を強力に吸着する「アクアクリーン(Shinsuke製品)」も好評発売中です。

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