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2015.11.13
成長阻害-2

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それでは成長阻害第2回目の「亜硝酸塩の発生」について説明していきます。
第1回目でお話しましたアンモニアについて問い合わせがありましたので簡単に説明しておきます。

【質問】アンモニアはどこから発生するのですか?
高校生の方から来た非常に素朴な質問です。
ここで何度も説明していますが再度説明しておきます。

有機物⇒タンパク質⇒アミノ酸⇒アンモニア⇒亜硝酸⇒硝酸塩
弊社のサイトには今後も上記の文章が出てきますので必ず理解しておいてください。

有機物
皆さんは池の水の汚れは、餌の食べ残しや鯉の排泄物くらいに思われる方が多いですが、実際はこれに植物プランクトンの死骸、
動物プランクトンの死骸、藻類の枯れたもの、微生物(バクテリアも含む)の死骸それと意外なのが鯉の粘膜などです。
ちなみに鯉の粘膜は、我々の皮膚とおなじで日々新しいものに交換されています。
さてこれらのものを有機物と呼んでいます。
有機物成分は大きく分けて
1.タンパク質
2.糖質(炭水化物)
3.脂質(脂肪)の3種類の成分が組み合わさって出来ています。

炭水化物と脂肪は、分解されると水(H2O)と炭酸ガス(CO2)になり有害なアンモニアは排出されませんので問題にはなりません。
しかしタンパク質は加水分解やバクテリアによる分解により水(H2O)と炭酸ガス(CO2)それと鯉にとって非常に有害なアンモニアを排出します。
このようにアンモニアは、有機物が分解される過程で自然に発生します。
アンモニアを機械などを使用して抑え込むことは出来ません。
アンモニアを分解出来るのは「バクテリア」のみです。

さてアンモニアが分解されて次に亜硝酸塩というものになります。
それでは本題の亜硝酸塩の発生に入ります。
2.亜硝酸塩の発生
有機物→タンパク質→アミノ酸→アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩

上記のように浄化されていきますが、特にアンモニアを分解して亜硝酸塩に変換するバクテリア(ニトロソモナス)亜硝酸塩を食べて硝酸塩に変換するバクテリア(ニトロバクター)この2種類のバクテリアが、もし最適なバクテリアの住居(濾過材)が無ければ、生活する事が出来きず、アンモニア、亜硝酸塩の分解が途中で止まり、水中の濃度が上昇してしまいます。

亜硝酸塩もアンモニアと同等に非常に有害な物質で魚に非常に危険なものです。
理想的な亜硝酸塩濃度は、0.1mg/l以下といわれています。
これ以上の濃度になるとアンモニアと同じで呼吸困難」「眼の白濁」「遊泳困難」「池の底に横たわる」などの症状が現れます。
このような環境下においては、魚は非常に病気になりやすく、最悪死亡する場合もあります。
このように亜硝酸塩発生により順調な成長を阻害される原因にもなりますし、肌に対する影響により色、つやにも悪影響を及ぼします。

要するに池のろ過槽内において食物連鎖を作ればよいのです。
有機物を分解してタンパク質からアミノ酸にしてアンモニアにしてくれる従属栄養細菌。
アンモニアを分解して亜硝酸塩にしてくれる消化バクテリア(ニトロソモナス)
亜硝酸塩を分解して硝酸塩にしてくれる消化バクテリア(ニトロバクター)
それ以外に硝酸塩を窒素ガスにしてくれる通気嫌気性バクテリア。
これらの従属栄養細菌、消化バクテリア、通性嫌気性バクテリアは「Bacto Power」に全て配合されています。
非常に簡単に使用出来ますので一度試して見てください。

 

 

English Summary
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