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- 2020.01.17
- 微量元素で探る 海と湖の化学-2
さて本題の「微量元素で探る 海と湖の化学」を読んだ感想を説明していきます。
今まで私は海の栄養は大地から来るものと考えていました。
雨が降り大地のミネラルや岩石、土などの隙間を通る際にミネラルを含みながら川に下りやがては海に流れ込むそして海に出たミネラルは海水に溶け込んでいきます。
しかし天然海水には、例えば「鉄」の含有量と言うのが決まっており含有量以上には溶けることが出来ません。
ちなみに鉄の含有量は、0.01mg/lとほんの僅かな量です。
では溶け込むことが出来ない鉄はどこに行くのでしょう?
実は、ゆっくりと海底に沈んで他のイオンと結びつき個体となり海底に落ち着きます。
でも天然海水中の鉄分が不足した場合に一部の鉄分は供給される川からもたらされますが、足りない鉄分は個体となった海底から供給されます。
海底から海上へと運んでくれるのが「湧昇流(ゆうしょうりゅう)」なのです。
湧昇流とは、海水が深層から表層に湧き上がる現象またはその流れの事です。
湧昇が起きる原因の一つが「流氷の氷結」です。
流氷の氷結時には真水の部分だけが氷となる(氷の中には塩分は含まれない)が、一部の塩水は残って氷の中に閉じこめられる。
塩分濃度の高い塩水を「ブライン」と呼びます。
比重の重いブラインは、徐々に氷の下部に移動していき、ついには海水中へと抜け落ち
更に天然海水の深層部に沈んで行きます。
それは水より塩水の方が比重が重いからです。
それに代わって深層水が上昇することにより湧昇が起きるのです。
流氷に閉ざされた冬季のオホーツク海が“豊かな海”と呼ばれる理由はそこにあります。
熱帯魚のエサで「オキアミ」を原料としたものがありました。
当時少し興味があったので辞書で調べたら食料となる植物プランクトンが豊富なので 大量に獲れると書かれていました。
やはり「ミネラル」が豊富なのでプランクトンも大量に湧くんだと当時知りました。