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- 2020.05.29
- 塩とミネラルについて-5
どのようにして塩が足りないと考えたのか?
まだ文明が発達していない時代に誰が気付いたのか?
人間が持つDNAの働き即ち、生き抜くこと、子孫を残すことなどDNAにインプットされていた遺伝子情報から考えられたものと私は思います。
あくまでも仮説ですけど、私はこの仮説を考えることが非常に楽しくまた新しい製品化にも結び付きます。
塩には多くのミネラルが含まれています。
塩は当時の人々の健康を守るために欠かせない薬のような存在だったに違いありません。
そしてついに塩は「サプリメント」から「最高の調味料」へと変化したのです。
スイカに砂糖を振りかけると甘みが増し枝豆に塩が足りないと美味しくないと感じ塩を振りかけますよね!
肉を焼くときも食べる時も塩を掛けたりして食べる人多いと思います。
こうして我々は「塩のとりこ」になったのです。
おいしさの快楽を得るためには塩も一緒にとらなければならないという「進化のさだめ」に私たちはあらがうことが出来なくなったのです。
だからこそ、おいしさを求めれば求めるほど塩を摂りすぎ知らぬ間に脳が“塩のとりこ”になっていったのでしょう。
4億年前から塩の乏しい陸上で生き延びようとしてきた祖先たちの格闘が「塩なしにおいしさを感じられない」宿命を私たちにもたらしていたのです。
それは十分な種類のミネラルと適度な量を維持するために塩を食することによりミネラルを栄養として体の中に取り込んでいたのでしょう。
それを維持するために味覚の変化もあり当然舌に存在する「味蕾」も進化したのでしょう。
生き抜くために体が進化したのだと私は考えます。
しかし現代人はこの「塩のとりこ」をさらに進化して多くの塩を摂り過ぎる時代になってきています。
塩を求める本能が消えてはいないのです。
でもここらで歯止めをしないと腎臓を傷め様々な病気発症に繋がります。
ですから「減塩」と言う言葉がメディアで良く見受けられるようになって来ました。
筋肉は鍛えられても腎臓は鍛えることは出来ません。
年齢とともに腎臓は衰えていきます。
海から陸へと生存の場を求めて進出したことで「わずかな塩でも生きられる体」へと進化した私たちの祖先ですが ここに来て歯止めを掛けなければいけないでしょう。