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- 2018.03.02
- 質問「水温が上昇してくると水がなぜ緑色になるのですか?」について-1
一般ユーザー様からの質問を例に説明していきます。
【質問-1】
特に水温が上昇してくると水がなぜ緑色になるのですか?
ヘドロが溜まり易く悪臭もするしチョウバエも発生して困っています。
【回答】
答は有機物が分解されないからです。
生物ろ過が不十分、すなわちバクテリア不足です。
そして「有機物」が多いと緑色になります。
その緑色の正体は「植物プランクトン」「藻類(そうるい)」です。
それでは「有機物」とは?
生物が作るもの。
生物の体を作るもの。
牛、豚、キャベツ、ニンジン、植物の根など生きている状態や死んだ状態を全て
有機物と言います。
いわゆる生き物全てであり生き物の死骸や落ち葉などで錦鯉の池を例にとれば魚粉が
原料の餌、錦鯉の排泄物、動物、植物プランクトンの死骸、微生物の死骸、そして意外
ですけど錦鯉の粘膜も該当します。
有機物が多いとそれを食べる植物ブランクトンが大量発生します。
植物プランクトンは葉緑体を持っているので、たくさん集まると湖や川・池の表面が
緑色に見えます。
海で起こる赤潮も同様の現象です。
このせいで魚介類は窒息死。
エラにプランクトンが詰まってしまい息ができない状態になります。
また植物プランクトンが太陽光を利用して光合成をするので酸素が放出されpHが
強アルカリ性の11近くに上昇します。
その為に粘膜が剥がれて病気になり易くなります。
そして夜間は植物プランクトンは酸素を消費しますので池が酸欠環境になります。
稚魚池などで朝方酸欠で多くの稚魚が死ぬこととなります。
また夜間は植物プランクトンが酸素を消費しますのでpHが低下しますので錦鯉にも
強烈なストレスとなります。
ついでに説明しますと魚類は水温やpHが安定していれば一番良く成長します。
これをうまく調整出来ればかなりのスピードで成長が確約できます。
しかし本当に一番良いのは「汽水」です。
川の下流の塩分濃度、皆さんが池に塩を入れている塩分濃度です。
ちなみに汽水とは海水が少し混じった川の下流地域にあたり海水に含まれる
「ミネラル」が魚類の成長や色艶を良くします。
そして人間もそうですが錦鯉の体液も少し塩分があります。
淡水で生活しているので絶えず浸透圧調整を行う事でエネルギーを消費しています。
40種類のミネラルが配合された「ミネラルプラス」を使用すれば色艶が良く
なるのはミネラルのおかげなのです。