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2018.09.28
一般ユーザー様からのメールのやり取り-6

2017-5-12 (1)

(山村)
先ほどお電話いたしましたが留守番電話になっていましたのでメールで簡単に
お答えいたします。
現場を見ていないのであくまでも想像しながら説明いたします。

「池が濁ってしまい」とありますが時期から考えると青水になったと思います。
もし青水であればろ過が効いていない(バクテリアが充分湧ききっていない
ろ過槽=不適切なロカザイ)
水道局でもそうですが、最終的にはバクテリアによるろ過方式しか処理できません。
良いろ過材とは、バクテリアが住みやすく、目詰まりしにくい材質のものになります。

砂利などもロカザイには最適なのですが、砂利と砂利の間が目詰まりすると水は
その箇所を通る事が出来なくなります。
従って水に含まれる酸素が供給出来なくなりバクテリアは酸欠で死んでしまいます。
そうするとバクテリアの数が減少してエサ、魚の排泄物などが分解されなくなると
植物性プランクトンの快適な環境になります。

生きてるもの全てそうですが、最適な環境というものがあります。
先ほど説明した植物性プランクトンなどもそうですが、薬品などで殺すという発想
ではなく、どうして異常発生したのか?という観点にたって考えてください。

現在バイオスポンジを使用されていると思われますので2ケ月に一度くらい池の水を
バケツなどに取りその中で簡単に掃除されると目詰まりにおいては防げると思います。
それから沈殿槽に溜まるゴミ、落ち葉などは出来るだけ早めに排水されると良いと
思います。

ろ過槽の水位が下がってロカザイが空気中に露出すると困りますが、そうでなければ
問題ありません。
ロカザイにおける抵抗力も問題ありません。

最後に地下水の問題なのですが、もし近所に農家などがある場合は春先から化学肥料
などを使用されると思うのですが、残った肥料が地下水に流れ込みその肥料が
植物性プランクトンの大発生になる場合もあります。
来年7月位から水換えの周期を少し早めにされたら肥料の影響も少なくなるかもしれ
ません。
ただし1/4くらいの水換えに止めてください。

植物性プランクトンのエサ
ろ過槽で分解された「硝酸塩(窒素分)」+エサから出る「リン酸」+地下水に
含まれる肥料
水換えにより「硝酸塩」と「リン酸」の濃度を薄める事が出来ます。
地下水に含まれる肥料はどうしようも無いので無視してください。
なおBacto Powerには、「硝酸塩」を分解するバクテリアも配合されています。

簡単ではありますが、取り急ぎご連絡いたします。
不明な点あればまた質問お願いいたします。
ありがとうございました。

(ユーザー様)
丁寧なお返事有難うございました。
結論は、濾過の能力以上に餌をくれ過ぎているのだと思います。
わかってはいるのですが、やはり大きくしたいのでくれすぎてしまいます。

来春は、濾材の補強をして、様子を見たいと思います。
濾過槽の大改造の折には、一度お伺いしたいので、
色々教えて下さい。

バイオスポンジの理想的な組み方や配置、水の流れなど勉強させて下さい。
出来れば、強制濾過装置は、使いたくないので。

(山村)
ろ過の基本は、「物理ろ過」⇒「生物ろ過」です。
粗ゴミが直接生物ロカザイに行くと粗ゴミが、水の流れを遮断してしまい充分な
酸素がバクテリアに行かず死んでしまいます。
もしエサを多く与える場合は、物理ろ過のロカザイをこまめに洗い、生物ロザイも
1ケ月に一度軽く洗浄したらうまく行くと思います。

強制ろ過無しでも充分水質をキレイにする事は可能です。
来年頑張ってください!
また質問あれば遠慮無くメールしてください。
実際は、現場で私が説明すれば良いのですが、如何にしても遠すぎます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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