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- 2018.09.07
- 一般ユーザー様からのメールのやり取り-3
(ユーザー様)
テトラの試薬で調べた結果、GHが異常に高く17、KHは、1でした。
全てのカキガラを取り出し様子を見ます。
GHが、3から5の間に収まったらBacto Powerを入れてみようと思っています。
あとテトラの試験紙で硝酸塩値が250レベルでした。
ゼオライトで吸着させないといけないレベルでしょうか?
お暇な時にでもお返事いただけると助かります。
(山村)
何とか原因らしきものが見つかり良かったですね。
「らしき」と書いたのは、GH以外にも原因があるかもしれないので「らしき」と
書きました。
お客様のようにテスターで水質を計られる方は少なくて「水質検査をしないで原因は
何でしょう?」と尋ねられる方が多くて弱っています。
でもまずは、GHの問題をクリアするために行動をとられたことはとても良かったと
思います。
ここで以前話した事があるかもしれませんが、GHが上昇した場合の魚に対する
影響を書いておきます。
1.産卵機能障害
2.病気の多発
3.ストレス症状の多発
4.体表の粘膜分泌の異常 などです。
GHは、3~7°位で大丈夫です。
出来ましたら地下水を使用されているのでしたらpH,GH,KHだけでも調べておいて
ください。
水道水を使用されているなら同じく水質を調べておいてください。
そこでカキガラを取り出されたということですが、硝酸塩250もありますので
pHが非常に下がりやすくなっています。
(硝酸塩濃度は100mg/リットル以下がベストです。)
今までは、何とかカキガラでpHが、維持されていましたがカキガラが無くなりました
のでドンドンpHが下がりやすくなっています。
その為に早急に池の水を1/3くらい交換してください。
そうすれば硝酸塩濃度も薄まりpHが、下がりにくくなってきます。
いずれにしろ現在の池のpHを調べてください。
池に使用されている水(地下水or水道水)のpH,GH,KHも調べてください。
最後に硝酸塩の基は、餌から来ています。
餌-アンモニア-亜硝酸塩-硝酸塩と分解されていきます。
硝酸塩が、たまるからpHが下がっていきます。
もう少し専門的に言いますと「濾過がうまく行けば窒素(有機物や無機Nox)が
低減します。
そのためH(水素)はイオンにならずH2OなどになるためpHは低下しにくく
なります。」
学校で習ったと思いますが、H+(水素イオン)が多ければ酸性の水になります。
ロカザイに是非とも「バイオスポンジ」と「Bacto Power」を使用してください。
現時点で「Bacto Power」を使用しても問題ありませんので使用してください。
硝酸塩-亜硝酸塩-窒素ガスと硝酸塩を減少させ窒素ガスにして空気中に飛ばすので
水中の硝酸塩濃度が下がります。
硝酸塩を空気中に飛ばすバクテリアも「Bacto Power」に配合されています。
「これで鯉が泳ぎ始めれば良いですね!」
頑張ってください!
※忘れていましたが「ゼオライト」は、使用しなくてもOKです。
ゼオライトで吸着できるのは、アンモニアだけです。
おまけにゼオライトはアンモニア吸着がいっぱいになると逆に一気に吐き出すので
非常に危険です。