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- 2017.03.31
- ヨーロッパで感じた事-2
前回に引き続き説明していきます。
ただバイオフィルムと言う言葉を知っていてもバイオフィルム形成に優れた製品が
無かったのではないかと思いました。
それとバクテリアが水をきれいにする事もこの質問者はご存じでありましたし
多くの方がバクテリアの重要性を理解していました。
私はこの質問者に「どうして質問にあるように他社が販売しているろ過材と違い
水がきれいになるのかが分かるのか?」と質問しましたら何とこの方はベルギーの
錦鯉販売業者で製品も販売されている方だったのです。
そして彼はこう述べました。
「私はたまたま日本の生産業者へ訪問した際にバイオスポンジとBacto Powerの存在を
知り、評価を生産者に尋ねたら生産者の方がこの製品を使用してから約3年間病気にも
ならず非常に成長が良いと言われ、その後ベルギーに帰国後早速自分の池に設置して
3ケ月効果を見てきたので今回のような質問をしたのです。」とお答えになりました。
また彼は3ケ月間ほぼ毎日水質チェックをされてデータを取られていたそうです。
勘に頼らず実測されておられることに敬服いたしました。
そして彼から次のような質問も受けました。
「硝酸塩(NO3)が非常に下がりpHも安定するのだけどBacto Powerはマジックでも
使っているのか?」と笑いながらユーモアたっぷりに質問されました。
私は「あなたは通性嫌気性バクテリアを知っていますか?」と質問しました。
彼は「聞いたことがあるけど見た事も使用した事も無い」と言われましたので私は
次のように答えました「あなたは既に使用されていますよ!Bacto Powerの中に入って
いますよ!
この嫌気性バクテリアの分解スピードは好気性バクテリアの分解スピードの約20倍
も早いので脱窒(亜硝酸塩を窒素ガスにしたり硝酸塩を亜硝酸塩に戻し窒素ガスで
空気中に飛ばすこと。分かり易く言えば水中の汚れを空気中に放出出来ます)も
スムーズに出来るんですよ」とお答えしました。
すると彼は「もしかして本当に空気があるところで通性嫌気性バクテリアが働いている
のか?今までのように大がかりな機械設備を設置しなくても脱窒が簡単にできる
のか?」と言われたので「そうです。濾過槽に定期的にBacto Powerを投与するだけで
構いません。簡単でしょ?」と答えましたら「何という事だ!とんでもない製品に
出会ったんだ!」と私の目の前で言うので他の来場者も私も大爆笑しました。
私は「でもあなたのそのチャレンジする精神が今回の出会いに繋がったのですから
自らを褒めるべきです」と伝えました。
その後多くの来場者からハイレベルの質問が続き予定時間を大幅にオーバーして
しまいました。
その後ブースには数多くの顧客が来場され質問攻めになったことを思い出します。