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2025.03.28
ミネラルと土壌について-2

2019-12-4 (3)

世界には12種類の土壌があります。
日本の土の30%が黒ボク土と言われており歩くと「ボクボク」と音がするのでこの名前になったそうです。
黒ボク土は、世界の陸地面積の1%未満です。
火山が多い場所に集中しています。

日本の黒ボク土によく似た土が「チェルノーゼム」という種類の土でウクライナやアメリカのプレーリー、
アルゼンチンのパンパなど世界の穀倉地帯の土はこのチェルノーゼムで構成されています。
チェルノーゼムはすごく肥沃な土です。
「日本の土」は粘土が多く「チェルノーゼム」は砂が多い。
穀倉地帯と言われているウクライナ辺りは雨が少ないので土の中にカルシウムが多く残っています。

日本の黒ぼく土とそっくりなんですけど違いは何かというと日本は雨が多いのでカルシウムが
流されて土が酸性になってしまいます。
それでなくてもここ最近は「酸性雨」ですからね!
野菜を作るときに石灰を撒いて乾燥した原産地の中性の土に近づけようとするのはそういう理由からです。
一方、チェルノーゼムは乾燥地帯にあるので土が中性を保っている。
これは奇跡的なことです。
さて土はどのようにして出来たのか?
岩⇒砂⇒土(砂に栄養分が持たされたものが土です)
初期の土を作り出したと言われるのは「地衣類」です。
海から上陸した地衣類は「藻類」と「菌類」との共生で生きています。
ひとつの固まりの中で共同して協力しながら生きています。
まるで生物の細胞の中で共生しているミトコンドリアと同じです。
本来人間社会も共生であるべきですが、昨今それがなされていないのは悲しいことです。

菌類は岩を溶かしてミネラルを吸収して藻類は光合成して糖分を作っています。
これにより大地に栄養分をもたらすことが出来るのです。
また地衣類の死骸が砂に混じることで土に栄養分を渡しているのです。

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