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2017.01.20
バンコク時代に感じた事-5

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前々回に書きましたpHショックについて追加して書きます。
私が経営していたバンコクファームには90cm水槽300本、小型の池150個
ありそれぞれ色んな熱帯魚、金魚、鯉などをストックしていました。
養殖はしていませんのでバンコク郊外から養殖ものや天然採集ものを仕入れて
いました。

タイ人スタッフも水温合わせに関してはすんなり理解してくれたのですが、やはり
pHについて中々理解してくれなくて困った事を思い出します。
特に長時間車に揺られて移動して来ていますので魚の体力も相当落ちていますので
pH合わせの作業を怠ると相当の確率で病気になったり死亡します。

日本でも稚魚の選別でpHショックの場面を見たことがあります。
選別するタライに入れる端から次々と痙攣したり突進したりして死んでいました。
また野池から泉水池に入れた際にも呼吸停止になる錦鯉を見かけたことがあります。
海外輸出された錦鯉が外国の販売業者の池で同様なケースになった話も良く聞きます。

これらは全て「水合わせ(pH合わせ)」が十分に出来ていなかったのが原因です。
水温を合わせる事は人間理解できますが、pHを合わせる事に関しては我々の一般常識にもありません。
知らない、分からないことが当然だと思います。
私も熱帯魚業界に入った時もちんぷんかんぷんで何が何やら理解するまでに時間が
かかりました。

だって私の五感では感じることが出来ないからです。
「pHショックで魚が死ぬなんて!」
ですから錦鯉を購入して自分の池に入れる時などには十分時間をかけてpH合わせを
して下さい。
池の水を交換する時も大幅に新しい水を入れるとpHショックになる危険性が非常に
高まります。

そして軽いpHショックもありますし上記のように重いpHショックもあります。
軽いpHショックの際には池の管理者が結構見逃す場合が多いと思います。
しかしこれが原因で病気になったり成長が落ちたり粘膜が剥がれたりと多くの
トラブルの原因になります。
水温と同様にpHに留意して楽しい錦鯉ライフを満喫して下さい!

English Summary
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