NEWS&TOPICS

2021.08.20
ドイツアクアリウム洋書で学んだ事-9

Nitrogen

洋書でドイツに「WEST AQUARIUM」とういう熱帯魚輸入会社がある事を
知りました。
今現在でも活動されていると思います。
この会社は海外(アマゾンや東南アジアなどの天然採集魚)からそしてヨーロッパの
各国から養殖物の熱帯魚を購入して自社のファームでしっかりと管理されていました。

そして販売するまできっちりと3週間ストックして魚の状態を見極めるそうです。
輸送で発病した魚を治したり人工餌に慣らしたり当然水質も調整する素晴らしい
会社です。
ですからドイツの専門店スタッフにこの「WEST AQUARIUM」の会社の事を尋ねる
と「まず体調を崩す魚がいないし生エサしか食べない魚も人工餌を食べてくれるので
非常に助かるし何より致死率が非常に低いので経営的にも助かっているよ!」と
答えてくれました。
まず当時の日本では考えられない長期ストックの長さです。
日本では輸入された翌日には日本全国に販売されていましたから。

私も南米産を直輸入することも度々ありましたが、海外の出荷元で状態を上げて
くれる業者の魚は非常に状態が良いものがありました。
しかしそれが一度日本の問屋の温室に入るだけで急激な水質変化により状態を
落とすことがちょくちょくありました。
みんなカルキが抜けた水道水ならアマゾンの水も東南アジアの水も同じと思うの
でしょう。
「だって同じ透明な水だから」と考える人ばかりでした。
改善を何度も求めましたが無理でした。

しかし「WEST AQUARIUM」と同じ考えの人が日本にも現れたのです。
仕入れ価格は高いですけど健康状態の良い見事な熱帯魚を毎週購入させていただきました。

錦鯉の海外への販売方法は如何に?
生産業者や流通販売業者の方たちは、エサ切りはもちろんされていますが輸出する
際のビニール袋に入れる水の水質は?
また現地海外へ到着した錦鯉を池に放す時にどんなことに気を付けているのだろうか?
せめてビニール内の水と池の水のpH位は調べないと相当なストレスが起きその後
体調を崩し病気になり確率も上がるのでは?
せっかくきれいで良い状態で輸出しても受け入れ先の顧客の対応で日本の錦鯉の評判
も良くないかもしれません。
業界あげてこんな問題も協議して世界にアピールしていく事も日本の錦鯉文化を
形成する一つの手段なのかもしれません。

 

English Summary
動画を見る