NEWS&TOPICS

2021.10.22
ドイツアクアリウム洋書で学んだ事-18

2017-1 (7)

錦鯉飼育でもこのpHは非常に重要な点ではありますが、測定されていない方が
ほとんどでは無いでしょうか?
私だったら不安で仕方ありません。
良質な餌を与えたとしても免疫力が落ち、エサ喰いも悪くなるからです。

例えばpHが下がり酸性(pH6.0以下)に傾いたとします。
錦鯉は生理機能障害、産卵機能障害、病気の多発などを引き起こします。

pHが上がりアルカリ性に傾いた場合(pH7.8以上)は
ストレス症状の多発、浸透圧調節機能障害、体表の粘膜分泌の異常などを
引き起こします。
酸性、アルカリ性のpHはあくまでも参考にしてください。
何故なら他の水質(アンモニア、亜硝酸塩、硬度など)との関係もあるので。

また水がどろんとして濁った場合に池の水の3/4以上新しい水に交換した場合にも
pHが急激に変化するのできりもみの状態で遊泳し、死に至る時もあります。
これがいわゆるPHショックです。

もしpH測定をして異常な数値を示した場合には徐々に水換えをして修正して
ください。
一日の中でも多少pHは上下しています。
日が差せば確実にpHは上昇します。
その理由は、藻類などの光合成により酸素が発生するので。
酸素が溶ければpH上昇。
二酸化炭素が溶ければpH低下。

また池の中の生物や化学的条件、有機物残存、有機物分解などで絶えずわずかに
変化しています。
だから毎日同じ時間帯でpH測定するのが大事です。
「同じ時間帯で測定」これも大事なキーワードです。

English Summary
動画を見る