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2021.10.01
ドイツアクアリウム洋書で学んだ事-15

2019-12-4 (9)

今回も硬度について少し触れていきます。
水道水の基準数値は各国により違います。
源水の数値が違うので致し方ありません。
ちなみにタイに住んでいた時の水道水に含まれている塩素濃度は日本の3倍も
ありました。
エアーレンションすれば翌日には完璧に塩素は飛びます。
しかし飲料水として飲むことは出来ませんでした。
日本人の感覚で言えばどの蛇口をひねっても飲み水に出来ますけど海外では
無理だと理解した方が無難です。

水の硬度に関わるものは、カルシウム塩とマグネシウム塩が重要です。
硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム
などです。
これらの「有害」な塩の含有量によって硬度を数値化しています。
0~4°dH      強軟水
4~8°dH      軟水
8~12°dH    普通
12~18°dH   弱硬水
18~30°dH    硬水
30°dH以上   強硬水

上記の数値は学者や文献により多少の誤差はあります。
1°dH=17.8mg/l  (1リットル中に含まれるカルシウムイオン、
マグネシウムイオンの総量と考えてください)

錦鯉の適した硬度は3~8°dHがふさわしいと私は考えます。
カキガラを入れた池で硬度20°dHを計測した時は驚愕し管理する人にカキガラを
出し毎日10%の水替えを指示した時もあります。
大幅に水替えを行うとかえって錦鯉の調子を崩しますので10%指示に抑えました。
その後pH低下の原因である有機物の腐敗したヘドロを無くすために生物ろ過強化
(バイオスポンジとBacto Power投入)を行いその後ヘドロは形成されることなく
pHも非常に安定し錦鯉の体調も艶も色も良くなりました。

より深く説明していけばよいのですが余計難しくなりますのでこの辺で硬度に
ついては終了します。
最後にドイツ(この当時は西ドイツ)の水道水の平均硬度は12°dHでした。
(詳しくは調べておりません多分日本は1°dH位だと思います。

3年前にドイツの錦鯉愛好家を訪問した際に雨水と水槽水を混合して使用されて
いました。
お金に余裕のある方は「イオン交換樹脂」「リバースオスモウシス」を使い
うまくコントロールされていました。

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