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- 2021.08.27
- ドイツアクアリウム洋書で学んだ事-10
洋書を基に私なりの文章で説明していきます。
朝のエサやり時に池をのぞき込むと何やら水生菌に侵されて白く綿を被った錦鯉を
見て愕然ケースもあります。
詳しく調べるために病気の治療法なる本を持ち出しああでもないこうでもないと
考えこむことになります。
だが多くの人は本当の原因を調べることなく過マンガン酸カリウムや塩を
使用してやみくもに治療に没頭されます。
この努力が功を成すこともあるし努力が報いられないこともあります。
次に違う病気を見つけたとしても同じ轍を踏むことになります。
この問題に多くの人は病気の原因を考えがちです。
確かに原因は池の中の世界で起きている事は現実です。
「水が悪いからとか新たに入れた錦鯉が病気を持ってきた」と考えがちです。
これは間違った考えではないですけど見る角度が違うような気がします。
そもそも無菌状態の錦鯉はこの世界に1匹もいません。
無菌状態の池の水もあり得ません。
殺菌灯を使用したとしてもあくまでも減菌出来る程度です。
あまり活躍はしてくれません。
確かに高濃度の塩素消毒したら殺菌は出来ますが、錦鯉は飼育出来ません。
空気中から色んな病原菌が池の中に飛んで来ています。
我々人間の皮膚にも色んな菌が貼り付いています。
池の中に常在菌は必ずいます。
空気中にも色んな雑菌がうようよしています。
それではなぜ錦鯉は、病原菌がいる池で健康体でいられるのか?
なぜ人間は雑菌の中で健康でおられるのか?
それは「免疫力」です。
病原体は常に池に存在し発病するかどうかは魚の抵抗力いわゆる免疫力にかかって
います。
病原体は地球自然環境の一部にすぎず生物的バランスを保つ上で重要な部分を
果たしているのです。