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2020.09.11
シアノバクテリアについて-1

 

Bacto Power

シアノバクテリアが27億年前に地球上に酸素をもたらした。
これはかなり有名な話ですが、詳しくは良く知らなかったので少し調べてみました。
特にバクテリアと言う文字に興味を持ちましたので簡単に説明していきます。

20~23億年前に酸素をつくる光合成生物が誕生しました。
その後,全球凍結(地球全体が凍りつく地質イベント)が起き、それを脱却するために
大量の二酸化炭素が大気中に蓄積する必要がありその結果、凍結直後の地球は一時的に
超温暖状態となります。

超温室状態では、シアノバクテリアの活動が極めて活発になり大量の酸素が放出される事になりました。
地球の二酸化炭素濃度上昇による「地球温暖化」によく似た状況です。

さてここから「好気性バクテリア」が登場していきます。
核を持ったある細胞が有機物を栄養として生きていました。
そこに消化しにくいものを細胞の中に取り込みましたが、細胞はふと考え
これを細胞内で協同生活させれば自分にもメリットあると考え協同生活が始まりました。
これが「ミトコンドリア」なのでした。

ミトコンドリアはプロテオバクテリア(好気性細菌の一種)という原核生物でした。
真核細胞内にある細胞小器官、ミトコンドリアと葉緑体は、元は独立して
生きていた「バクテリア」でした。
その後、核とミトコンドリアを持っていたこの真核細胞にシアノバクテリアが共生し
葉緑体になったと考えれれています。

現在知られている全ての真核細胞は核とミトコンドリアを持っています。
したがって、核とミトコンドリアを既に持っていた細胞/生物が、その後に進化
して様々な系統に分岐して行ったと考えられます。
古細菌の中に、これまで真核細胞だけがもつと考えられていた性質を有する
新たなグループが見つかって来たことです。
真核細胞は古細菌から分岐したということになります。

「今は細胞の中にある、呼吸をするミトコンドリアや光合成する葉緑体。
昔は独立に生きていた、光合成するバクテリア・呼吸をするバクテリアが、
それぞれ細胞の中に取り込まれ、細胞の中で共生する『細胞内共生』をして、
ミトコンドリアや葉緑体になったというのが、細胞内共生説です。」

細胞内共生とは、宿主の生物が異なる種の原核生物を取り込んで共生し、
葉緑体やミトコンドリアを持った細胞を形成したことなのです。
気の遠くなるような歴史の中で、さまざまな生物に進化していき、今の私たちも
あるのです。

English Summary
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