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- 2015.07.10
- カキガラ使用について-3
養魚池などでサンゴや炭酸カルシウム(カキガラや大理石など)を入れるのは
ミネラルを溶かすのではなく pHを低くしないためのものです。
渓流などでは、pHは低いですが周りの岩石のミネラルが全て溶けてもしくは
花崗岩などミネラルを含まないものでそれらの ミネラル供給源は湧き水(山から)で
それらは炭酸ガスが作用してミネラルを供給しています。
石灰岩質の山などではいつまでもGHやKHが高い状態でマラウイ湖(アフリカ)など
がそうです。
また日本では滋賀県北部などがそうです。
pHが低下する事を懸念してろ過槽にかきがらを投入すると以前にも申しましたとおり
カキガラを入れpHを持続することは出来ますがその他の水質はどんどん悪化します。
硬度、総窒素濃度、硫黄や炭素濃度も上昇。
汚い=pH低下として考えカキガラで表面気になるpH低下だけを考えていて実際は
水は汚れていくことになります。
熱帯魚ショップ時代のお客様との会話で知り得た情報を説明します。
大型魚の水槽にカキガラを入れ餌を多く与えていると大型魚の目が白くなり、体調を
崩します。
あわてて水替え、魚は死にます。・・・・水質ショック(pHショック)。
知らずに放っておけば、すべて死亡、
おかしいと思い薬を入れる。もしくは濾過材を換える。
次の日死にます。
1 濾過材交換によるろ過不良による有害物質の急激な蓄積による死亡
2 薬がpHやその他の要因で副作用を起し、もしくはバクテリアの死亡。
次の日死にます。
3 あわてて新しい水槽、もしくは違う水槽に移す。
水質ショックによりすぐに死亡します。
そのため、汚い池ではまずはバイオスポンジなどを追加し 徐々にその他の箇所を
掃除し、徐々に水質を良くしていく必要があります。
急激に掃除などにより環境を変異させることは避けてください。
(特にかきがら等でpHを保っている池)
GH,KHの高い水は危険だと考えてください。