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- 2016.10.22
- オランダ KOI SHOW セミナーについて-5
【ガス交換について】
ガス交換についてセミナーを続けます。
空気中における酸素のパーセンテージは約20%です。
そして窒素ガスが約80%になります。
アルゴンガスなどがほんの少しありますがここでは割愛いたします。
皆さんはブロワーを利用して「空気」を池やろ過槽に入れておられると思います。
池の水に溶け込んだ酸素は、鯉やバクテリアなどにより消費されていきますが窒素は
誰も利用するものが無く水に溶け込んでいます。
またメタンガスなども水の中に溜まっていきます。
鯉はもちろんの事、様々な生き物が池の中で生活していますので当然二酸化炭素も
増えていきます。
これら不必要なガスを空気中に飛ばすためにバッキシャワーは、非常に有効です。
ガスが空気中に逃げないですから決して蓋などしないでください。
でもバッキシャワーでは、生物ろ過は難しいと思います。
私が依然学んだドイツのDupla社ドライフィルターシステムの考え方は、 水がたらたら
とゆっくり流れる事が重要で余りにも流速のあるポンプを使用するとバクテリアが
分解出来ません。
自動車製造工場のベルトコンベアーを想像してください。
ベルトコンベアーのスピードが余り早いとボルトを締めることが出来ません。
また屋外に設置する方が多いと思いますが、太陽光線によりバッキシャワー内に設置
したろ過材にはコケ、藻類などが付着して水をはねつけるのでろ過材に水が行かなく
なります。
水が来なければろ過材に住み着いていたバクテリアも酸欠で死んでいきます。
バッキシャワーは、あくまでもガス交換をすることにより酸素を溶け込ましやすく
するためのものです。
ポンプサイズを考えて日よけなどをすれば生物ろ過の効果も出て来ると思いますが
必ず生物ろ過槽を備えてください。
その際にはBio SpongeとBacto Powerを忘れずに使用お願いします。