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- 2016.09.21
- オランダ KOI SHOW セミナーについて-1
2016年8月19日~21日 ドイツ国境近くのオランダ アーセンで開催
されました「HOLLAND KOI SHOW 2016」 において2日間セミナーを発表
しました。
その内容を紹介いたします。
【セミナー】
簡単に私の経歴を説明いたします。
熱帯魚・海水魚・サンゴ専門店として35年間広島にてAKI NETTAI CO,LTD.と言う
会社を経営しまたドイツ観賞魚ブランドメーカーの代理店としてDupla West Co.,LTD.
を設立し多くの知識と経験を蓄積してきました。
1993年オーストラリア ケアンズにあるDupla Tropica Co.,LTD.サンゴ教育
センターにて第一期生として卒業しこの際にミネラル・バクテリアの重要性を
学びました。
2001年タイ バンコクにて熱帯魚・水草関連の輸出会社を立ち上げ2008年
海外顧客へ売却後に日本に帰国。
2012年1月 Shinsuke Co.,LTD.設立にあたり経営参加しました。
【ブランドコンセプト】
「理想の環境で美しいコイをさらに美しく」の発想から生まれたブランドです。
錦鯉は、飼育環境において劇的に変化し、飼育者に発見、感動、希望を与えて
くれる特出した観賞魚です。
理想的な錦鯉飼育環境を追求し提案していきます。
それではセミナーを始めます。
4つのテーマについて話していきます。
【水を管理する】
錦鯉を飼育する事とは水を管理する事です。
皆さんに実行してもらいたい事は、毎日水質検査を計測する事。
池に太陽光が当たれば藻類・コケなどが 光合成をして酸素を放出して
pHが上昇しますので出来れば同じ時間に計測して下さい。
計測してほしい検査項目
● 水温
● pH
● NH3
● NO2
その他毎日ではないが定期的にNO3,導電率、GH,KHなども計測する事が
望ましい。
次にろ過についてお話します。
ろ過とは、大きく分けて次の3種類です。
●物理ろ過
枯葉、えさの食べ残し、錦鯉のフンや粘膜など大きな有機物を一時的にこし取り
溜めて置くロカです。
日本では、フィルターマットやブラシが良く使用されています。
ヨーロッパなどでよく利用されているドラムフィルターなどがこれにあたります。
ただし目に見えないタンパク質などは水に溶けて行き池の水を確実に汚しています。
錦鯉が排泄するアンモニアも通り抜けていきます。
最終的に水をきれいにしてくれるのは後程話す「バクテリア」しかありません。
●化学ろ過
ゼオライトなどのイオン交換の働きにより水を浄化させる事を化学ロカと呼びます。
●生物ろ過
物理ロカで溜め込んでいた木の葉っぱ、えさの食べ残し、魚のフンなどの有機物から
溶け出してくるたんぱく質などをバクテリアにより分解するろ過のことです。
そして錦鯉が出すアンモニアも分解します。
ちなみに錦鯉は,エラからアンモニアを80%常時出しています。
この3種類のろ過の中で一番重要なロカは「生物ろ過」です。