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- 2018.07.20
- エラの役割について-4
前回に引き続いてエラの役割を説明していきます。
4.プランクトンネットの役割とは、エラでプランクトンなど小さなエサをこしとって食べていることです。
エラ内部には鰓歯(サイシ)と呼ばれるクシの突起のようなものがありこれでプランクトンをこしとって食べています。
主に野池環境においては動物プランクトンや植物プランクトンなど小さな生物が無数にあります。
錦鯉はそのような「酵素やミネラル」を充分含んだプランクトンなどをエラの組織を利用して食べています。
植物プランクトンの餌は「ミネラル」です。
確かに光合成もしますがミネラルを吸収して生きているのです。
分かり易く言えば赤潮などが典型です。
海が富栄養化(特に窒素、リン酸など)になると植物プランクトンが異常繁殖します。
元々ミネラルが多いと植物プランクトンが繁殖しやしやすい水質になります。
植物プランクトンが繁殖すればそれをエサとする動物プランクトンが繁殖します。
植物・動物プランクトンは「ミネラル・酵素」をたっぷり持っています。
ですから野池環境は錦鯉にとって最適であるので「聖地」と呼ばれています。
一方泉水池においては「ミネラル・酵素」が非常に不足しています。
特に酵素はほぼゼロと言えます。
錦鯉の為にミネラルたっぷりの「ミネラルプラス」を使用してください。
如何に泉水池を野池環境に近づけるか?
ここが最大のキーポイントであると言えます!
このようにエラには重要な役目があります。
エラに負担をかけない様にするためには薬品などを使用しないで済む水にしなければなりません。
その為に生物ろ過(バクテリアによる分解処理)は非常に大事であり水質を良好にしてくれます。
また密飼いなどによるストレスな飼育方法は病気になる可能性を秘めています。
綺麗な水質が健康的な錦鯉を育てます。
綺麗な水であれば病気に対する免疫力も上がります。
綺麗な水であれば病原菌の数も減ります。
突然死を招く薬品使用は出来るだけ避けた方が無難です。
常日頃から水質検査を行えば水質悪化の予兆が分かるようになります。
慣れて来ると「水を見ただけでこれから起こり得る水質悪化が分かるようになります。」