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2016.06.16
アンモニア、亜硝酸塩濃度上昇について

Shinsuke Koi Product 1

アンモニア、亜硝酸塩濃度上昇について私なりの考えをまとめてみました。

野池、湖、ダムなどでよく見られる現象ですが今回は稚魚池のケースで説明していきます。
有機物過多により皆さんのコンクリート池でも同じような現象が起こることもあります。

稚魚池に鶏糞などの肥料を散布すればバクテリアが肥料を分解していきます。
分解して無機栄養分作りそれを利用して植物性プランクトン発生。

その後植物性プランクトンを捕食するために動物性プランクトン発生。

動物性プランクトン大量発生後に死亡=赤潮状態
赤潮はプランクトンの死骸をバクテリアが分解する際に酸素を消費するので魚が
酸欠になりやすい。
それ以前にバクテリアが酸欠となり生態系が一気に崩れるのです。
赤潮は富栄養化が進む海域、湖、ダムなどでよく発生します。
生産者の現場でこれによく似た現象を見かけたことがあります。

稚魚池の場合は、肥料(無機肥料)の過多によるものかどうかは分りませんが
肥料分をバクテリアが分解する過程において赤潮状態が発生したものと考えられます。
それと有機物(鯉の餌の残り、フン、尿など)が、追い討ちをかけたのと水温上昇と
紫外線量が起因していると思われます。

無機肥料の窒素はアンモニウムです。
亜硝酸が増えるのはその中の一部が変化したこともありますが、主な原因は餌や
糞の不十分な分解が原因です。
稚魚池の水の循環が池の底部に流れないために底部に棲んでいるバクテリアが
酸欠状態になるのです。

コンクリート池においては生物濾過(バイオスポンジが硝化作用を促進)で
アンモニウムや亜硝酸の濃度を下げることができます。
バクテリアのために必ず濾過槽にエアーレーションをして下さい。
ただしアンモニウムや亜硝酸の濃度下がっても硝酸が蓄積されていつかは環境破壊と
なります。
そのために通性嫌気性細菌を含むバクテリアが有効となり総窒素量を低下させる
ことができます。

脱窒の為にそれなりに設備をする必要はありません。
バイオスポンジの上に振り掛けるだけでOKです。

Bacto Powerには、この通性嫌気性細菌(酸素があっても無くても活動します)が
配合されていてある広島の錦鯉生産現場で以前実験した際には硝酸塩200mg/lが、
1ケ月で50mg/lまで下がりpHも非常に安定しました。
私はドイツのINTERZOOに10度行きまた熱帯魚の本場ドイツの専門店を数多く
訪問しましたが、通性嫌気性細菌を見ることが出来ませんでした。
現在ヨーロッパ市場において脅威的な働きを示す通性嫌気性細菌配合Bacto Powerが
ブレークし始めたところです。
是非水質を計測しながらこの製品の素晴らしさを体感してみて下さい。

対処法としては、
1.エアーレーションの強化
2.バクテリアの追加
3.水の入れ替え
4.一時的に稚魚を避難させる
などが得策だと思われます。

English Summary
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