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- 2015.09.01
- ろ過について
ろ過について
ろ過は大きく分けて3種類に分かれています。
1.物理ろ過
2.化学ろ過
3.生物ろ過
物理ろ過
枯葉、えさの食べ残し、鯉のフンなど大きな有機物を一時的にこし取り溜めて
置くろ過です。
フィルターマットなどが最適なろ過材です。
強制ろ過も物理ろ過のカテゴリーと考えてください。
また活性炭などによる色素吸着も物理ロカです。
水が黄色や茶色になるのは枯葉、エサの食べ残し、鯉の糞などから出るフミン酸他に
よるものです。
このフミン酸は、池の水の見栄えを悪くするだけではなく、リン酸カルシウムなどの
固定されているリン酸の溶解を促進してしまい、藻類の増殖を促します。
化学ろ過
ゼオライトなどのイオン交換の働きにより水を浄化させることを化学ろ過と呼びます。
生物ろ過
物理ろ過で溜め込んでいた木の葉っぱ、えさの食べ残し、魚のフンなどの有機物から
溶け出してくる汚れ(たんぱく質など)を分解するろ過のことです。
ここからもう少し生物ろ過について詳しく述べます。
例えば魚のフンは、まずタンパク質を例にとると「従属栄養細菌(Bacto Powerに配合
されています)」により高分子タンパク質が低分子タンパク質に分解され次に
アミノ酸に分解されてその後アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩に分解されていきます。
魚のフン→高分子タンパク質→低分子たんぱく質→アミノ酸→アンモニア→亜硝酸塩→
硝酸塩
上記のように全て「バクテリア」により水が浄化されて行くのです。
池を新設した場合や大掃除(ろ過材を水道水で洗浄した場合)した後は、一見水も
透明でキレイなものだと誰しも勘違いしますがろ過槽には一番大事なバクテリアが
存在しておりません。
一番危険性の高い水質になりうる状態でそのまま鯉を飼育すると非常に高い確率で
鯉にとってとても有害なアンモニア、亜硝酸塩が蓄積されます。
「水がピカピカして新しいのに?」と思われる方がほとんどでしょう。
それではバクテリアが少なく活性していない池ではどういう状況になっていく
でしょうか?
物理ろ過で溜めて置いた枯葉、エサの食べ残し、鯉のフンなどの有機物、眼に見えない
アンモニアなどが分解出来ずに池全体が白く濁ったり、水面に泡(たんぱく質)が浮遊
して池の水が劣悪な状況になってきます。
当然エサ喰いも悪くなり病気の発症にも繋がります。
バクテリアの活性化が少ない状況で薬品を使用すると更に水質は悪化してアンモニア、
亜硝酸塩が上昇して病気の発生や進行を早めることになります。
バクテリアの活性していない池では、良質な水質維持は100%無理です。
そういう時にお薦めなのが「Bacto Power」です。
「Bacto Power」と「バイオスポンジ」を併用した当社実験データでは亜硝酸塩、
アンモニア共に1週間で減少することが確認されています。
その結果藻類の発生は減少し見た目にも飼育生物にも好ましい環境を作ることが
できます。
また閉鎖された環境下においては、水質が急変する場合が多く見受けられます。
その為に最初投与された環境で生まれたバクテリアにとっては急激な環境変化により
多くのバクテリアは変化について行けずに死滅してしまいます。
その為月に一度は最低月に一度は1tあたり5gを追加して投与する事が安定した
池の環境を維持するためにもとても大事です。
なお多目にバクテリアを投与すれば更に好結果が出ます。
バクテリア(細菌)とは、土の上で鳥が死亡したら何かにより分解されて行き骨に
なり最後は水になります。
この何かとは「バクテリア」のことです。
ろ過槽のろ過材にバクテリアが、存在しなければ水質浄化は無理です。
活性しやすいバクテリアを投入してしっかりとした水作りを行えば、水質悪化を防ぎ、
池の水環境、生体に理想的な状態に維持することができるのです。
自然界(河川、湖、ため池、海など)では我々の知らない所でいかにバクテリアが
大活躍し浄化作用に絶大な力を発揮しているかがご理解いただけるかと思います。