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2015.09.14
ろ過が機能すればpHは低下しにくい!

バイオスポンジ データ軽い JANE

ろ過が機能すればpHは低下しにくい!
今回このテーマについて説明させていただきます。
皆様も飼育された事があるかと思いますが、金魚鉢で金魚を飼育すると大変早く
ガラス面にコケが付いてきます。
しかし底に砂利を敷くとコケが付いてくるのが遅くなってきます。
砂利を入れるだけでコケの付きが変わってくるのです。
最近錦鯉を水槽で飼育する事が、ブームになってきていますが水槽でも砂利を入れた
場合と入れない場合でコケの付き具合が違います。
それでは砂利はどうした役目をしているのでしょうか?
しかし砂利は何もしていません。

砂利に住み着いた「バクテリア」が餌の食べ残し、魚の排泄物、エラから多く出る
眼に見えないアンモニアなどをキレイに分解しているのです。
バクテリアが汚れ分(有機物など)を分解する事によりコケも出にくくpHも
下がりにくくなります。
バクテリアが少ない水槽では、汚れ分(有機物など)が水槽にたまりコケが
付きやすくpHも下がりやすくなるのです。

汚れ分(有機物など)だけを考えて説明します。
60cm水槽でメダカ10匹飼ってみます。
水をたすだけで水替えしなくても問題無いですね(あくまでも適量の餌を与えた場合)
60cmでメダカ1000匹飼ってみます。
与える餌も多くなりpHが下がります。

天然の池で考えてみると当然「ろ過槽」という人為的なものはありません。
しかし底砂と言う「天然のろ過材」があります。
このろ過材に住み着いたバクテリアのおかげで鯉やフナ、タナゴなどが悠々と生活
しています。
また植物が魚が排泄するフンなどから出る窒素分を肥料として使用します。
(ろ過槽などでで植物を育てるのも良いかも知れませんね。熱帯魚の水草水槽が
これにあたります。)

ろ過容積(微生物が適切に活性できる場所と餌などの有機物の供給が釣り合う)
が適切な場合のみその水質と生体の生活環境が保たれます。
ここで言うろ過容積とは、適切なろ過材(バイオスポンジ)を使用した場合のみです。
不適切なろ過材を使用してもバクテリアの住む場所がありません。
ろ過容積が、いくら大きくてもバクテリアの付かないろ過材はまったく意味が
ありません。
まだ砂利などをろ過材として使用したほうが懸命です。
水族館などでは砂利をろ過材として多く使用されています。
ただし掃除などのメンテナンスが非常に厄介で重いし洗浄も大変な作業を伴います。

そして不適切なろ過材を使用しているろ過槽に「Bacto Power」を投与しても
穴の開いたコップに水を入れるのと同じように全てバクテリアは流されてしまいます。
ろ過槽には穴の開いてないコップ(バイオスポンジ)を使用しましょう!

ここから少し専門的になりますが「濾過がうまく行けば窒素(有機物や無機NOx)
が低減します。
そのためH(水素)はイオンにならずHOなどになるためpHは低下しにくくなります。」
学校で習ったと思いますが、H+(水素イオン)が多ければ酸性の水になります。
この箇所をもう少し詳しく分りやすく説明します。
水の汚れは餌や魚の排泄物から始まります。
これが中途半端(ろ過材が不適切なために濾過容積が小さい、住み着く場所が無い
のでバクテリア活性が低いので最後まで分解できない)では途中で分解が止まります。

最後には窒素はNガス(窒素ガス)となるのが理想です。
濾過がうまく行けばpHを低下させるH(水素)はHOになります。

有機物=初めは餌や糞ですがそれが腐る(分解される)。
好気性ろ過が不十分な場合、分解される道程でメタンや硫化ガス、アンモニアなどを
発生させるので臭いのです。
完全に分解されればHO(水)やCO(二酸化炭素)、N(窒素ガス)に
なります=濾過と有機物量が釣り合うということです。

ですから濾過が十分な池や水槽ではpHは下がりにくいし水質は安定します。
しかしろ過システムが不適切であれば給餌と生体密度が高いため生物濾過が滞ります。
そのためろ過材の工夫と良質なバクテリアの追加が必要です。
バクテリアは環境が変化すると活性しなくなります。
そのため環境変化に追随するためバクテリアを追加する必要があります(月に2回位)

「Bacto Power」のもう一つのメリットです。
「Bacto Powerには、窒素酸化物を窒素ガスに変化する嫌気性バクテリア群が
配合されているため硝酸塩等の窒素酸化物の水中蓄積量を減少させるためpHも
低下しにくいし藻類等の発生を抑制する作用があります」
その為に条件にもよりますが通常藻類などによりろ過材が茶色に変色して
バクテリアの住みかをつぶしてしまいますがBacto Power+バイオスポンジを
設置した池においてはろ過材に藻類が付着することなく元の色のままをキープ
出来ています(当社実験データより)

理想的な考え方として有機物-微生物分解=0(ゼロ)
池で発生する汚れ(有機物)をバクテリアが全て分解してくれれば汚れは0に
なります。
ただし多少の硝酸塩やリン酸などは存在します。

【ろ過が十分機能している池】
結論は好気性と嫌気性バクテリア群が十分に働ける環境=腐食物が少ない=
H+(水素イオン)が少ない=pH低下しにくいという事になります。

【ろ過が不十分で機能していない池】
不適切なろ過材を使用してバクテリアが存在しない場合においては、有機物の分解が
途中でストップしてまた酸欠によりメタンや硫化水素が発生しもちろんアンモニアや
亜硝酸も分解されずpHも下がり臭いニオイがして魚が住める環境では無くなります。
昔のどぶ川、水がよどみ(酸素が入らない)有機物が多いとあのような状態と同じです。
有害物が多いのと酸素が無いので硝化細菌などの働きにくい環境
(有機物が底に蓄積されるためその場所には酸素も無くなる)となります。
脱窒細菌も活性できたとしても追いつかない(活性できる場所も無いなど)
ドンドン 悪い方向に向かいます。
しかしこのような池にもろ過細菌が活動出来る環境(濾過材)とバクテリアを
供給してあげればドンドン改善していきます。
硝化(有機物分解)も脱窒もうまく行きます。

ちなみに、カキガラや珊瑚など池に投入すればpHが下がりにくいということは
皆様もご存じの通りです。
しかしこれはカキガラが溶け硬度を上げるため水質悪化で発生したH+(水素イオン)を中和します。
pHだけを見れば安全圏にあるかも知れません。

しかし、総硬度は高くなり硝酸塩を始め有害物が多く蓄積されているのです。
pHだけを見て安心しているとある時、急激に生物の住めない環境になったり病気が
発生するなど弊害が起きますのでご注意下さい。

皆さん是非とも「Bacto Power」「バイオスポンジ」のコンビネーションで
最適な水質環境を維持して素晴らしい鯉を育ててあげましょう!

English Summary
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