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- 2020.08.28
- ウイルスについて-2
ウイルスは一般的には病気の元になりますしそれは事実な事です。
一方でウイルスがあるからこそ元気でいられることもあるんです。
例えば子宮で子供を育てるという戦略は、哺乳類が繁栄できている肝だと言われています。
実は人間の子宮胎盤形成に必須の遺伝子の一つがウイルス由来のもので、胎盤の機能を
進化させる上で重要な役割を果たしていることが知られています。
現在でもその遺伝子がなければ胎盤は正常には作れません。
あらゆる生き物は生物多様化していますが、このように外敵を駆逐したり利用出来る
ものはうまく体の中に取り込んでいます。
世界中が文明の進化とともに人の動きが早くなっています。
大昔は徒歩や船で移動していましたが、昨今は飛行機で簡単に短時間に移動出来ます。
メソポタミア(現在のイラク・クウェート)南部で発生した「はしか」は日本に感染
するまでに4000年かかったと言われています。
現在では1日余りで世界中に移動出来るので感染は短時間で拡散していきます。
抗生物質や抗ウイルス薬など新しい薬剤を開発しては大量に投与するといったことを
繰り返して薬剤耐性を持つウイルスや細菌がどんどん生まれる土壌を作っています。
ウィルスも子孫を残すために必死で生きているのです。
我々も免疫力をアップしてこれらのウィルスと戦っていかなければなりません。
今回は錦鯉飼育とは少し離れているかもしれませんが、私にとっては非常に興味深く
思いましたので少し書いてみました。